『ドラゴンボール』 (DRAGON BALL) は、鳥山明の同名の漫画『ドラゴンボール』を原作とするテレビアニメ。1986年2月26日から1989年4月19日までフジテレビ系で放送された。全153話で番組としては終了するが、ストーリーはそのまま後続番組『ドラゴンボールZ』に続く。
DVD化に伴い、『Z』などとの差別化のため、公式ホームページなどでは『元祖』ドラゴンボールと表記されている。
概要
原作のうち、連載開始から第23回天下一武道会までの部分のアニメ化に当たる。シリーズ初期は秘宝「ドラゴンボール」を集める冒険活劇だったが、徐々に挌闘路線へとシフトしていく。
後の『Z』と比較してアニメオリジナルの冒険ストーリーを多く描いており、第22回天下一武道会前の悟空の修行の旅、神様の下での修行などの他、第23回天下一武道会終了後には5話に渡って悟空とチチをメインとした冒険ストーリーが描かれている。鳥山は「正直いうと始めの頃のアニメは、なんとなくどこかにドクター・スランプ的な優しさというか、ちょっと甘さを引きずっていて、あまり好きではなかった覚えがあるが昔のほうがかわいくてスキって人もけっこう多いみたいですね」と語っている[1]。また鳥山は「アニメ化の際、スタッフに全て任せるつもりだったので、特に要望は無かったが、しばらくして健全な方向に行き過ぎていると感じて、注意した事がある」と語っている[2]。
レッドリボン軍編の一部では、原作同様に『Dr.スランプ』の面々がスピンオフ登場する。このときはアニメ版の放映局やスタッフが同じだったこともあり、アラレをはじめとする『Dr.スランプ』キャラクターは、本作の前番組『Dr.スランプ アラレちゃん』と同一キャストを採用。効果音や劇伴にも当時のものがそのまま使用され、雰囲気が忠実に再現された。また、アラレらは劇場版『ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険』にも登場している。
「アラレフィーバー」を起こした前番組の『Dr.スランプ アラレちゃん』と比べると関連商品は不振に終わり、放映途中でバンダイは「(ドラゴンボールの)マーチャンはおしまい」と述べている[3]。また東映動画も同時期では『聖闘士星矢』の方が商品化収入が大きいと語っている[3]。ただしファミコンソフトのみは売れた。
平均視聴率は21.2%(関東地区)[4]であり、同時期に放送されていた『聖闘士星矢』(平均視聴率11%)と比べても高かった。
登場人物
「ドラゴンボールの登場人物」および「ドラゴンボールのアニメオリジナルの登場人物」を参照
レッドリボン軍編
放送日 | 話数 | サブタイトル | 脚本 | (コンテ) 演出 | 作画監督 | 美術 |
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1987年3月18日 | 55 | んちゃ!追ってペンギン村 | 島田満 | 上田芳裕 | 竹内留吉 | 山元健生 |
1987年3月25日 | 56 | うほほーい!アラレ雲にのる | 井上敏樹 | (海老沢幸男) 竹之内和久 | 海老沢幸男 | 高田茂祝 |
1987年4月8日 | 57 | 対決!アラレvsブルー | 照井啓司 | 岡崎稔 | 前田実 | 山元健生 |
劇場版・短編アニメ
劇場版
- ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険(1988年)
脚注
外部リンク
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